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ジャングル風呂

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ジャングル風呂の一例
原鶴温泉咸生閣(2004年8月28日)

ジャングル風呂(ジャングルぶろ)とは、熱帯植物を繁茂させた温室に大浴場、家族風呂等の各種浴槽を設置した大規模な入浴施設施設によっては、温泉引き湯しているところもある。

概要[]

大規模入浴施設の設置形態のひとつであり、健康ランドや大規模な温泉旅館に設置されることが多い。指宿温泉が発祥地とされている。温室の特長として、採光式の建屋にある程度以上(150坪以上)の規模で設置されることが多く、浴室内に築山や熱帯庭園を設置したり、熱帯ジャングルを模して、浴室全体に浅い回流式の浴槽を巡らすなど、更には人工や探検洞窟等を設置し、子供でも楽しめるような娯楽性を付加されていることも多い。

多くに共通する特徴の一つに、ライオンか虎の顔を模したお湯の噴き出し口が挙げられる。かつて共用栓の多くは英国産の輸入品で賄われ、ヨーロッパでは中世よりライオンは水の守護神(ちなみに日本・中国といった東洋での水の守護神は龍で、これは「蛇口」の語源となっている)とされてきた事が由縁である。

景色や風情を楽しむという入浴施設という点では、露天風呂や(屋内設置の)岩風呂と共通項があるが、生きた植物を使っていて手入れに手間がかかるため、徐々に姿を消しつつある。積極的に娯楽施設として宣伝・活用している温泉ホテルもある。

施設として、最も流行した時期が昭和の時代ということで、レトロ趣味や昭和懐古趣味として、懐かしむ対象となることもある。最盛期である1965年頃~1975年頃までは、ジャングル風呂を設置したヘルスセンターも各所で営業していた。

ジャングル風呂の発想の原点が、戦前の南洋趣味や南洋志向にあることは、容易に想像できるが、異能の鳥類学者蜂須賀正氏熱海別邸(1933年に築造、1986年に取壊し)には、熱帯植物を植えた大浴場があり、これをもってジャングル風呂の元祖とする説がある。[1]

現存するジャングル風呂施設[]

日本国内[]

  • ホテル ジャングルパレス(千葉県安房郡白浜町
  • 百穴温泉 春奈(埼玉県比企郡吉見町
  • 熱川温泉 ホテル カターラ福島屋(静岡県東伊豆町
  • 民宿はごろも荘(静岡県沼津市
  • 湯快リゾート越之湯(和歌山県那智勝浦)
  • ホテル奥道後 ジャングル温泉(愛媛県松山市
  • しあわせの村(神戸市北区山田町
  • はわい温泉 羽衣(鳥取県東伯郡湯梨浜町
  • 原鶴温泉咸生閣(かんせいかく)(福岡県うきは市
  • 原鶴温泉 泰泉閣 ジャングル風呂(福岡県朝倉市
  • 霧島温泉 ホテル霧島キャッスル(鹿児島県霧島市
  • 霧島温泉 霧島観光ホテル(鹿児島県霧島市)
  • ホテル マル善(鹿児島県薩摩川内市
  • 指宿温泉 指宿シーサイドホテル(鹿児島県指宿市

日本国外[]

  • プイエイエ温泉ホテル(チリ
  • 知本温泉 逸園大飯店台湾

かつてジャングル風呂が存在していた施設[]

  • 洞爺温泉 サンパレス洞爺(北海道虻田郡洞爺湖町)
  • 屈斜路温泉 いなせレジャーランド(北海道川上郡弟子屈町)
  • 秋田ハワイアンセンター(秋田県)
  • 秋田温泉 ホテル ハワイ(秋田県秋田市千秋矢留町)
  • 松島温泉ヘルスセンター(宮城県宮城郡松島町)
  • 秋保温泉 秋保レジャーセンター(宮城県仙台市太白区)
  • 飯田温泉 山形ハワイドリームランド山形県山形市) - 黒川紀章が建築デザイン担当。
  • 永芳閣(富山県氷見市)
  • 松本ヘルスセンター(長野県松本市)
  • 熱川温泉 熱川第一ホテル(静岡県賀茂郡東伊豆町)
  • 帝産ヘルスセンター(静岡県田方郡修善寺町)
  • 常磐ハワイアンセンター(福島県いわき市)
  • 箱根温泉 箱根小涌園(神奈川県足柄下郡箱根町)
  • 戸倉上山田温泉清風園(長野県千曲市)
  • コーワレジャーランド(愛知県海部郡飛島村)
  • 三谷温泉 松風園(愛知県蒲郡市)
  • びわ湖温泉 紅葉パラダイス(滋賀県大津市)
  • PLランド ※ 桜ケ丘遊園 旧名称 (大阪府富田林市)
  • 指宿温泉 指宿観光ホテル(現:指宿いわさきホテル)(鹿児島県指宿市)
  • 観海寺温泉 別府杉乃井ホテル スギノイパレス 花の大温泉、夢の大温泉(大分県別府市

脚注[]

  1. 『東京路上博物誌』鹿島出版会、1987年 ISBN 4-306-09303-4

関連項目[]

  • 植物園和製ハワイ南国趣味海外渡航の自由昭和ノスタルジー
  • ローマ風呂地獄風呂
  • 健康ランドスーパー銭湯