スマトラ島沖地震(スマトラとうおきじしん)は、スマトラ島周辺で起こる大きな地震の名称。複数の地震が発生しているため、本稿では、スマトラ島周辺で起こる地震の全体の概要を説明する。
主な「スマトラ島沖地震」[]
- スマトラ島沖地震 (2004年) - インドネシア西部時間2004年12月26日午前7時58分50秒に発生した。
- スマトラ島沖地震 (2005年) - インドネシア西部時間2005年3月28日午後11時9分36秒に発生した。
- スマトラ島沖地震 (2007年) - インドネシア西部時間2007年9月12日午後6時10分26秒に発生した。
- スマトラ島沖地震 (2009年) - インドネシア西部時間2009年9月30日午後5時16分10秒に発生した。
- スマトラ島沖地震 (2010年) - インドネシア西部時間2010年5月9日午後12時59分42秒に発生した。
- スマトラ沖地震 (2010年10月) - インドネシア西部時間2010年10月25日午後9時42分22秒に発生した。
スマトラ島周辺で起こる地震の概要[]
N0-60, E60-90 | N0-60, E120-150 | |
S0-30, E60-90 | S0-30, E120-150 | |
周辺の地形図 |
ミャンマーから大スンダ列島、小スンダ列島、ティモール島にかけて、プレート(インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレート)がぶつかり合うスンダ海溝(ジャワ海溝)がある。ここは世界有数の地震多発地帯で、過去から地震を多数経験してきており、上記の項目の地震も、その一連の流れの一つである。またこの地域では、100年から150年の周期で地震が繰り返されてきている。
2004年の地震では、スマトラ島北西沖からアンダマン・ニコバル諸島にかけてのプレートの境界(ジャワ海溝)が1,000km超にもわたる巨大な範囲でずれ、一気にマグニチュード9を超えるエネルギーが解放された。これにより周辺のユーラシアプレートにかかる力が大きく変わり、2005年の地震などを誘発していると考えられている(参照)。インドネシアで2004年以降地震が急増しているのは、このためではないかと見られている。
本来、「スマトラ島沖」はスマトラ島北西沖からスマトラ島南東沖までの広い範囲を指すが、2004年12月26日にマグニチュード9.3の地震が発生して大きく報じられて以来、「スマトラ島沖地震」はこの地震のことを指す場合が非常に多くなった。
テンプレート:スマトラ断層