トラフ (trough) は、細長い海底盆地で、深さが6000m以下のもの。舟状海盆。細長くないものは単に海盆と呼び、深さ6000mを超えるものは海溝という。
海溝が全てプレートの沈み込み境界であるのに対し、トラフにはさまざまな成因がある。
- 南海トラフ、駿河トラフ、相模トラフは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートと北米プレートの下に沈みこむプレート境界であり、海溝と本質的には同じである。
- 沖縄トラフは、琉球列島の背弧海盆であり、新しく生まれた海洋地殻からなる。その点では中央海嶺と共通性がある。
- ハワイトラフ (Hawaiian Trough) は、ハワイ諸島の重量に対し、アイソスタシーを保つため周辺の海底が沈降してできた地形である。プレートテクトニクスな現象は起こっていない。