パンゲア・ウルティマ大陸(パンゲア・ウルティマたいりく、Pangaea Ultima)とは、将来形成されると考えられている超大陸の形態である。
超大陸の定義は明確ではないが、一般的に複数の陸塊が合体して一つの大きな大陸になったものを指す。中でも過去20億年の間に4回か5回、地球上の全ての(あるいはほぼ全ての)大陸が集まった超大陸が形成されたと推定されており、パンゲア・ウルティマ大陸もこの意味での超大陸である。
パンゲア・ウルティマ大陸のシナリオでは、将来アメリカ大陸の東海岸の西大西洋に海溝ができて沈み込みが始まり、大西洋中央海嶺が沈み込み、その後大西洋海盆が消滅して、大西洋が閉じることになり、現在アフリカ大陸とヨーロッパ大陸から離れつつある北アメリカ大陸、南アメリカ大陸が、再びアフリカ大陸とヨーロッパ大陸の方へ戻ってきて合体するだろうと考えられている。約2億5000万年後から約4億年後にかけて、このような大陸配置になる可能性があると考えられ、過去の超大陸であるパンゲア大陸に倣い、「最後のパンゲア」を意味する名前が付けられている。
将来の大陸配置がこのようになることは必ずしも確実ではない。他のシナリオとしては、大西洋は拡大を続け、アメリカ大陸がアジアに衝突して太平洋がほとんど完全に消滅して超大陸ができるとするものがある。この説では形成される超大陸はアメイジア大陸と呼ばれている。
関連項目[]
外部リンク[]
- パンゲア・ウルティマ大陸の地図(Christopher R. Scotese による)
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