中之島 | |
---|---|
ファイル:Dawn in Nakanoshima.jpg フェリー十島から見た中之島 | |
座標 |
北緯29度50分18.7秒 東経129度51分11.6秒 |
面積 | 34.47km² |
海岸線長 | 30km |
最高標高 | 979m |
最高峰 | 御岳 |
所属諸島 | トカラ列島 |
所属国・地域 | 日本の旗 日本 |
中之島(なかのしま)はトカラ列島に所属する島で、鹿児島県鹿児島郡十島村の大字である。面積は34.47km²。周囲30km、最高点は御岳(トカラ富士)の979m。人口は167人、世帯数は97世帯(2004年10月1日現在)[1]。島名は七島の中ほどにある島であるということに由来している[2]
概要[]
十島村で最も人口が多く、かつては村役場の所在地であった。村役場の移転後も唯一支所や駐在所、民俗資料館や天文台が置かれ、実質村の中心地である。
地域[]
公衆浴場[]
温泉(公衆浴場)が数か所存在する。西海岸沿いに設けられた東区温泉、西区温泉は、ともに乳白色のミョウバン・硫黄・塩分を含んだ天然温泉である。泉質:硫黄泉、効能:神経痛・筋肉痛・痔疾・冷え性という。
交通[]
島内を周回する道路は多数存在するものの未舗装の箇所が多い。 島内はリュウキュウチクの生育が著しく、これらの未舗装の道の中には通行不可能なったものも少なくない。
施設[]
- 十島村役場中之島支所
- 中之島天文台
- 十島村立中之島小中学校
- 中之島駐在所
- 中之島郵便局
- 中之島灯台
歴史[]
中之島という地名は江戸期より見え、薩摩国川辺郡のうちであった。薩摩藩直轄地で郷には属さず、薩摩藩の船奉行の支配下に置かれていた。口之島や宝島と同様に津口番所、異国船番所、異国船遠見番所が併置されており、鹿児島城下より派遣された在番と横目が常駐していた。中之島の在番は中之島の他に諏訪之瀬島、悪石島を管轄しており、在番の指示を受けた郡司が島政に当たったとされる。「薩藩政要録」及び「要用集」によると、所惣高82石余とある。1896年(明治29年)に川辺郡から大島郡に移管され、1908年(明治41年)に十島(じっとう)村の大字となり、第二次世界大戦終了後の1946年(昭和21年)にアメリカ合衆国臨時北部南西諸島政庁の施政下となった。1952年(昭和27年)にトカラ列島が本土復帰するのに伴い、十島(としま)村が発足し、十島村の大字となった[3]。
御岳[]
御岳は1914年に噴火した活火山で、テレビ中継局の中之島中継局や携帯電話等の種々の電波塔が設置されている。かつては硫黄の採掘も行なわれていた。今でも頂上の火口や東側山腹等から噴気が盛んである。山中では野生化したトカラヤギの群れが見られる。
他のトカラ列島の島々と同様、肉牛の牧畜が盛んである。
中之島天文台[]
中之島天文台(なかのしまてんもんだい)は、九州最大級のカセグレン式60cm反射式望遠鏡を設置する天文台。一度に多人数の観望を可能にするモニター装置も備える。利用は予約制。
ギャラリー[]
脚注[]
- ↑ 国勢調査でみる地区別人口・世帯数の推移 - 十島村HP 2010年11月21日閲覧。
- ↑ 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.476
- ↑ 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.475 - 476
関連項目[]
- 十島村
- 中之島中継局
- トカラ馬
外部リンク[]
|
sv:Nakano-shima