伽藍岳 | |
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ファイル:Beppu Mt.Tsurumi01.jpg 別府市街地からの伽藍岳(右端) | |
標高 | 1045.3m |
所在地 | 大分県由布市 |
位置 |
北緯33度19分03秒 東経131度25分39秒 |
種類 | 活火山ランクC |
伽藍岳(がらんだけ)は、大分県由布市の別府市との境界近くにあるトロイデ型の活火山。標高は1,045mで、別名を硫黄山という。西側の山腹には塚原温泉がある。
概要[]
鶴見岳(標高1,375m)を主峰とする火山群の北端にあり、標高は1045.3m。中腹には直径300m の円弧状の火口地形があり、現在も噴気活動を行っている。その北側の斜面(西峰)には溶岩ドームの崩落によると思われる溶岩が多数認められる。2003年には、気象庁の見直しによって、活火山として認識すべき範囲に加えられた。気象庁指定の火山としては、鶴見岳と合わせて鶴見岳・伽藍岳と呼ばれる。
過去の噴火[]
伽藍岳は、約9500 年前より若干古い時代に生成されたと考えられている。伽藍岳では1200 年前と1000 年前に小規模な水蒸気爆発が発生し、火山灰が南部や西麓に堆積した。1000 年前の噴火では土石流が発生し、西麓の沢沿いに堆積したと考えられる。867年には、水蒸気爆発がおきている。
最近の火山活動[]
近年の噴火の記録はない。山頂付近で珪石の鉱山(露天掘り)が行われていたが、現在では廃坑となっている。噴気帯をもつ地獄(塚原地獄)と認識されていたが、1995年パワーショベルで作業中に一部が陥没し熱泥が噴出するようになった[1]。熱泥の噴出部分は年々拡大し、2008年現在直径10メートル以上に成長し火口を形成している。塚原地獄のちょうど反対側が別府温泉の明礬地区に相当し、同地区の熱源になっているのが、この鶴見岳・伽藍岳である。
火口周辺にも噴気が出現し、元からあった噴気帯は陥没の恐れが出てきた為、入場禁止となった。火口部分は塚原温泉から徒歩3分で到達できるが、近年入場が有料化された。
気象庁は平成21 年度補正予算により伽藍岳の山麓(伽藍岳山頂から2~3km)に短周期地震計(地上型)、GPS 及び検知網を整備した。また、大分県が伽藍岳の山麓(伽藍岳山頂から6km)に監視カメラを設置している。伽藍岳の直下5km に存在する低比抵抗領域は地震の空白域にもあたり、マグマの存在が示唆される[2][3]。
関連項目[]
出典[]
外部リンク[]