内核のソースを表示

[[画像:Earth-crust-cutaway-english.png|thumb|250px|right|地球の内部構造: 白色の部分が'''内核'''、 灰色の部分が'''外核'''。]]
[[画像:IASP91.png|thumb|250px|right|地球内部における地震波の伝播速度の違い（IASP91モデル）。地下2,900km及び5,100km付近で伝播速度が急激に変化している。]]

'''内核'''（ないかく、inner core）とは、[[地球]]の[[核 (天体)|核]]（コア）のうち、中心に近いものを言う。地下およそ5,100km～6,400kmに位置し、[[固体]]であると考えられている。

== 概要 ==
内核は、地球の中心にある半径約3,500kmの核のうち、中心の半径約1,220kmの部分である。地球の最深部であるため、構造は良くわかっていないが、[[鉄]]や[[ニッケル]]などからなる固体であり、不均質で球対称ではないと推測されている。内核の[[温度]]は5,000℃～6,000℃と推定されるが、この様な高温にもかかわらず内核が固体であるのは、[[圧力]]が360GPa以上と極めて高いため、鉄が固体として存在していると見られている。内核は、外核の冷却によって鉄が固化して落下してできたものと考えられており、現在も内核は成長中である、と考えられている。

地球内部の構造は、掘って調べることは不可能なため、地球内部における[[地震波]]の伝播速度を調べることによって推定されている。地震波の伝播速度は、地下2,900km及び5,100km付近で急激に変化しており、内部構造の違いを表していると推測される。このことは、[[1936年]]に[[デンマーク]]の[[地震学|地震学者]][[インゲ・レーマン]]が発見したため、内核と外核の境界面は[[レーマン不連続面]]と呼ばれている。なお、地震波には[[P波]]と[[S波]]があるが、このうちS波は[[液体]]内を伝わらないので、地下2,900km～5,100km（[[外核]]）は液体で、地下5,100km以上（内核）は固体であると考えられている。

<!-- == 関連項目 == -->
{{Commonscat|Structure of the Earth|地球の構造}}

<!-- == 参考文献 == -->

<!-- == 外部リンク == -->

{{プレートテクトニクス}}

{{DEFAULTSORT:ないかく}}
[[Category:地球]]
[[Category:地球科学]]
{{Earth-sci-stub}}

[[ca:Nucli de la Terra]]
[[cs:Zemské jádro]]
[[de:Erdkern]]
[[en:Inner core]]
[[eo:Terkerno]]
[[es:Núcleo de la Tierra]]
[[he:גלעין כדור הארץ]]
[[nl:Binnenkern]]
[[nds-nl:Eerdkeern]]
[[pl:Jądro Ziemi]]
[[ru:Ядро Земли]]
[[sk:Zemské jadro]]