利尻岳 | |
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ファイル:Mt Rishiri(2004).jpg 早秋の利尻岳とオタトマリ沼 | |
標高 | 1,721[1]m |
所在地 |
北海道宗谷総合振興局利尻郡 利尻町・利尻富士町 |
位置 |
北緯45度10分43秒 東経141度14分31秒[2] |
山系 | 独立峰 |
種類 | 成層火山 |
利尻岳の位置
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利尻岳(りしりだけ)は北海道、利尻島に位置する単独峰で標高1,721m。利尻町、利尻富士町の2町にまたがる山で、日本百名山の1番目に数えられる[3]。
概要[]
国土地理院では利尻山(りしりざん)という名称がつけられているほか、「利尻富士」とも呼ばれる。高山植物が生息し、夏季は多くの登山客が訪れる。
約20万年前から活動を行い、約4万年前頃に現在の形に近い物となった。南山麓で8千~2千年前以前に起きた噴火でマールやスコリア丘を形成して以降、活動を休止している。活動を休止してからの期間が長いため、山頂部を中心に侵食が著しく進み、火口などの顕著な火山地形は失われている
登山[]
頂上は北峰(1,719m)と南峰(1,721m)に分かれているが、最高峰の南峰への道は崩壊が進み危険なため、一般登山者は北峰を頂上とみなしている。西壁、東壁、南稜、仙法師稜がロッククライミングの対象となっている。晴れた日には、南北の頂上から利尻島のほとんど全域と、礼文島、道央・道北の山々や、樺太、樺太の南東に位置するの海馬島(モネロン島)などが見える。
登山道[]
登山道は利尻富士町鴛泊の利尻北麓野営場(三合目)より登る鴛泊コース、利尻町沓形の見返台園地(五合目)より登る沓形コース、利尻富士町鬼脇の林道より登る鬼脇コースがある。
鴛泊コースは最も多くの登山者が利用するコースで、ルートも整備されている。沓形コースは五合目まで車で登れるため距離は短いが、背負子投げの難所や崩落地をトラバースする親不知子不知などがあるため上級者向けといえる。鬼脇コースは崩落が激しいため、七合目以上が立入禁止となっている。
コース中にトイレはないが、鴛泊コース・沓形コースには携帯トイレを使用するための専用ブースが設置されている。携帯トイレ自体は各自で持参し、使用後は持ち帰る必要がある。
登山道の荒廃[]
軟弱な火山噴出物からなる山体であることから、近年の登山客の急増に登山道が耐えきれず、場所によっては歩道が浸食され周囲より3mも低下する状況が見られる。このため、登山グループ者数の制限やストックにカバーを付けるといった自主規制が進められている。
利尻岳 画像ギャラリー[]
脚注[]
- ↑ 地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:鴛泊(天塩)(国土地理院、2010年12月30日閲覧)
- ↑ 日本の主な山岳標高:北海道(国土地理院、2010年12月28日閲覧)
- ↑ 深田久弥の著書『日本百名山』(朝日新聞社、ISBN 4-02-260871-4)
参考文献[]
関連項目[]
- 日本の山一覧
- 日本百名山
- 郷土富士
- 利尻礼文サロベツ国立公園
外部リンク[]
- 国土地理院 地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:鴛泊(天塩)
- 気象庁:利尻山
- 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 日本の第四紀火山:利尻山
- 利尻山登山道等維持管理連絡協議会が取りまとめた利尻ルール
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