Gravity Wiki

塩化物泉(えんかぶつせん)は、掲示用泉質名に基づく温泉泉質の分類の一種。

概要[]

主にNaCl、すなわち食塩の形で温泉水中に存在することがおおい。食塩系の塩化物泉は汗の蒸発を防ぐ効果があるので、湯冷めしにくいという特徴を持つ。また殺菌効果があるので外傷治癒にも利用される。塩分が主成分なので飲泉するとしょっぱく、濃度が高い場合は苦く感じる。

泉質の定義[]

温泉水1kg中の溶存成分が1,000mgを超え、そのうち陰イオンの主成分が塩化物イオンのもの。

新旧泉質名[]

新旧泉質名では、以下に分類される。

旧泉質名[]

  • 純食塩泉、弱食塩泉
  • 強食塩泉
  • 含重曹-食塩泉
  • 含芒硝-食塩泉
  • 含土類-食塩泉

新泉質名[]

  • ナトリウム-塩化物泉
  • ナトリウム-塩化物強塩泉
  • ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
  • ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
  • ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉

効能[]

効能はその効果を万人に保障するものではない

泉質に基づく効能として、以下が挙げられる。

適応症[]

浴用[]

  • 一般的適応症のほか、切り傷やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、虚弱児童

飲用[]

  • 慢性便秘、慢性消化器病

禁忌症[]

  • 一般的禁忌症のほか、飲用による腎臓病高血圧症、むくみがあるとき、甲状腺機能亢進症のときヨウ素を含有する温泉の飲泉