大気波(たいきは、英:Atmospheric wave)とは、大気中に発生する波の総称である。気圧、重力ポテンシャル、気温、風速など、さまざまな要素により定義される。周期的な波(定常波)もあれば、非周期的な波もある。
発生メカニズムとその効果[]
大気波を発生させる原因はさまざまであるが、一般的に、熱的な不平衡や動的な効果によって生じるとされる。熱的な不平衡による大気波は小規模であるが、時に大規模なものになることがある。
力学的な見方をすれば、大気波は消滅時に周囲の大気に運動量を受け渡すため、元の大気の流れから他の大気の流れへと、運動量を運搬する役割を持つ。
成層圏では、ロスビー波や重力波が運動量を運搬することによって、成層圏突然昇温や成層圏準2年周期振動(QBO)が発生する。
数学において大気波を表現する際には、球面調和関数を用いる。
大気波の種類[]
- 中立な波動(それ自身では増幅しない波)
- 音波
- 重力波
- 慣性重力波
- 外部重力波
- 内部重力波
- 山岳波
- 潮汐波
- ケルビン波
- ロスビー波
- 定常ロスビー波
- 地形性ロスビー波
- (プラネタリー波)
- 赤道波
- 慣性重力波
- ケルビン波
- ロスビー波
- 混合ロスビー重力波
- 不安定波
- 傾圧不安定波
関連項目[]
- 大気振動
- 風
参考文献[]
- Holton, James R.: An Introduction to Dynamic Meteorology, 2004. ISBN 0-12-354015-1
出典[]
- ウィキペディア英語版『Atmospheric wave』2007年11月29日 06:17の版