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家族風呂(かぞくぶろ)とは、公衆浴場旅館などにおいて、家族、友人、カップルなど限られた人達だけで入浴できる貸切の風呂である。折角の家族旅行なのに風呂は男女別々に設置されていたり、また大風呂では酔っ払いが騒ぐのでゆっくり入浴を楽しめないなどの利用者の要望を受けて、貸切風呂を設置する温泉地や旅館が増えつつある。また、皮膚病などの湯治目的で、他人の目を気にする必要がない家族風呂を設置している場合もある。

形態[]

家族数人程度が入れるような小さめの風呂が用意されていることが多い。風呂の種類は、室内風呂から露天風呂まで多種多様である。利用時間も1回1時間程度の制約があるところから、無制限のところまで多様である。

利用にあたっては;

  • 事前に予約を要するもの
  • チェックイン時に予約を要するもの
  • フロントに聞いて空いていれば使えるもの

など、個々に事情が違うのであらかじめ確認しておくとよい。

また、温泉地や旅館によっては別途、入浴料や入湯税を徴収するところもある。

参考[]

細井和喜蔵の小説『奴隷』(1926年刊行の書き下ろし)に、大阪の紡績工場に勤める主人公が工場の同僚女性と大浜(堺市)の「大潮湯」に行ったときに、家族湯にするか共同湯にするか迷って、結局男女別の共同湯の切符を買ってしまうという場面がある。

最近の問題[]

全国の家族風呂で、一部の男女による風紀を乱した性的な利用もあることが指摘されている。 この問題に関して、兵庫県は家族風呂禁止の方針を一度は打ち出したが、県民の激しい抗議運動を受けて断念し、現在新たな規制方法を検討中である。 (2007年9月20日現在)