御嶽山 | |
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ファイル:Ontake-air.jpg 木曽町上空から望む御嶽山 | |
標高 | 最高峰 剣ヶ峰 3,067[1]m |
所在地 |
長野県木曽郡木曽町・王滝村 岐阜県下呂市・高山市 |
位置 |
北緯35度53分34秒 東経137度28分49秒[1] |
山系 | 独立峰 |
種類 | 成層火山 活火山ランクB |
御嶽山の位置
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御嶽山(おんたけさん)は、長野県と岐阜県の境界にある標高3,067mの火山である。山頂には一等三角点(3,063.4m)と神社がある。日本百名山[2]、新日本百名山[3]、花の百名山[4]に選定されている巨大な独立峰である。
概要[]
木曽御嶽山や御嶽とも称する。また、嶽の字体を新字体で表記した御岳山や御岳などと表記されることも多い。標高3,000mを超える山としては日本国内で最も西に位置し、[5]日本国内では御嶽山より西に、御嶽山より高い地点はない。
古くから信仰の山として信者の畏敬を集めてきた巨峰で、いくつもの峰を連ねてそびえる活火山である。著名な民謡である木曽節にもこの山の名が歌われており、神聖な信仰の山であるとともに、木曽を代表する山として親しまれている。
国立公園に指定されている飛騨山脈や赤石山脈と異なり、木曽山脈とともに国定公園にさえも指定されていない。長野県の御岳県立自然公園および岐阜県の御嶽山県立自然公園には指定されているものの、国立・国定公園に指定されなかったのは、木曽ヒノキを主とする林業の盛んな地域であるという事情がある。
山域に流れる河川はすべて木曽川水系である。つまり御嶽山に降った雨や雪は最終的には木曽川に流れ着くということになる。これだけ裾野が広い大規模な山に関わらず単一の水系しか持たないのは、日本では珍しい。
御嶽山は飛騨山脈に含むのか[]
御嶽山は北アルプスこと飛騨山脈の延長線上にあり、北アルプスに含めるという説もあるが、北側の乗鞍岳との間には稜線らしき峰々はほとんどないため、一般的には御嶽山は飛騨山脈は含まれないというのが定説である(ただし、旧乗鞍火山帯には含まれる)。しかし、間を横切る河川は1本もないのも事実であり、明確な結論は出ていない。著名登山家でも意見は分かれている。なお、ガイドブック等で日本アルプスを3つに分けて紹介する場合、中央アルプスの山数が少ないので御嶽山を中央アルプスと合わせて掲載されるケースが多々ある。このため、御嶽山を中央アルプスの山と思いこんでいる人も数多く存在するが、中央アルプスとの間には木曽川が流れており、明らかに中央アルプスには属さない。国土地理院の日本の主な山岳標高の一覧では、鎌ヶ峰までが「飛騨山脈南部」、御嶽山は「御嶽山とその周辺」とされている[1]。
地勢[]
剣ヶ峰を主峰にして、摩利支天山 (2,959.2m) 、継子岳 (2,858.9m) 、継母岳 (2,867m) の4峰があり、南北約3.5kmの山頂部による台形の山容である。北端の継子岳は比較的新しい山体の成層火山で、北側山麓から見ると、他の峰が隠れて見えないためきれいな円錐形をしており、日和田富士とも呼ばれている。なお、長野県側に寄生火山として三笠山、小三笠山がある。
御嶽山には、5つの火口湖があり、一ノ池から五ノ池の名前がついている。そのうち、水をたたえているのは、二ノ池、三ノ池、五ノ池である。二ノ池は日本で最も高いところ(2,905m) にある湖沼である。四ノ池は高層湿原となっていて、小川が流れており、高山植物の群生地となっている。なお、二ノ池北西の斜面の下、賽の河原との間に小さな窪地があり、多雨期には水がたまる。これを六ノ池と呼ぶことがある。賽の河原の西端、シン谷へ落ち込むところに日本最高所の滝 (2,800m) がある。この谷は兵衛谷となり濁河川と合流し小坂川となって、飛騨川に注いでいる。よく、四ノ池から落ちる滝が日本最高所の滝と言われているが、四ノ池の標高は2,690mであるため誤りである。
2007年(平成19年)3月、日本の地質百選選定委員会が「日本の地質百選」の第1期選定として全国83箇所を選定し、5月10日に発表されたが、その1つに御嶽山も選ばれている。
火山活動[]
御嶽山は各方向に溶岩流を流れ出しているが、西に流れた摩利支天山第6溶岩流は、最も延長が長く約17kmに及ぶ。末端には安山岩の大岩壁巌立がある。一ノ池を中心として、摩利支天山、継母岳、王滝頂上を結ぶ外輪山の内側がカルデラであると推測され、カルデラ形成前の姿は、富士山に匹敵する高さの成層火山であったと推測される。大爆発によって崩壊した土砂は土石流となって川を流れ下ったと思われる。岐阜県各務原市付近の各務原台地は、御嶽山の土砂が堆積しており、水流によってできた火山灰堆積物が地層となっている。この大爆発によって剣ヶ峰、摩利支天山、継母岳の峰々が形成された。
最近の活動と研究[]
長らく死火山だと思われ定常的な観測は行われていなかったが、明確な前兆現象を伴わず1979年(昭和54年)10月28日に水蒸気爆発を起こし約1000mの高さまで噴煙を噴出させ[6]、活火山であることが判明した。この噴火がきっかけとなり、日本国内の死火山、休火山、活火山という定義そのものを見直すこととなった。現在では活火山以外の言葉は使われない。
従来、最後のマグマ噴火は約2万年前で以降は水蒸気爆発と考えられていたが、2006年(平成18年)に行われた岐阜県の調査および2008年(平成20年)に行われた国土交通省多治見砂防国道事務所や産業技術総合研究所の調査によれば、約5200年前の火砕流を伴う噴火を含め、2万年間に4回(約1万年前以降、約1万年前、約9000年前、約5200年前、約5000年前)のマグマ噴火を起こしている[7]。信濃毎日新聞の2007年(平成19年)4月30日の紙面に掲載された記事によると、岐阜県の調査によって、剣が峰北西6キロの下呂市小坂町内において、約5200 - 6000年前の火砕流が堆積してできた地層が発見され、五ノ池火口からの噴出物と考えられる火砕流の痕跡が確認された。最近の2万年以降の活動は水蒸気爆発と限定していた岐阜県・長野県それぞれにおいて、火砕流も想定しての、ハザードマップなど防災に関する見直しが行われる可能性が指摘されている。
『御嶽山 地質と噴火の記録』千村出版によれば、774年と1892年に噴火活動があったとされているが、その研究によりこの2回の噴火は発生していなかったことが明らかとなっている[8]。1979年以降は断続的(1991年、2007年)に小規模な噴気活動が続いている。
歴史・信仰[]
御嶽山は山岳信仰の山である。通常は富士山、白山、立山で日本三霊山と言われているが、このうちの白山又は立山を御嶽山と入れ替えて三霊山とする説もある。江戸時代に、王滝口、黒沢口および小坂口の3つの道が開かれた。最高点の剣ヶ峰には御嶽神社奥社がある。教派神道の一つ御嶽教の信仰の対象とされている。
- 702年(大宝2年)に、役小角により開山したとされる。
- 925年(延長3年)に、白河少将重頼が登拝し、御嶽神社奥社の神殿を建造。
- 961年(応和元年)に、後白河上皇の勅使が登山参拝されたと伝えられている。
- 1177年(治承元年)から1184年(寿永3年)に、木曾義仲が打倒平氏を祈願するために登ったと伝えられている。
- 室町時代には修験者の登拝が盛んになった。
- 1785年(天明5年)に、覚明行者によって黒沢口が開かれた。御嶽信仰の山として江戸時代に、一般にも開放されるようになった。
- 1791年(寛政3年)に、覚明行者が小坂口を開いた。
- 1792年(寛政4年)に、普寛行者が王滝口を開いた。
- 1868年(慶応4年)に、黒沢口登山道の八合にある山小屋の女人堂が開業した。
- 1872年(明治5年)に、太政官通達により神社仏閣地の女人禁制が解かれた。
- 1891年(明治24年)に、ウォルター・ウェストンが登頂。
- 1894年(明治27年)8月14日に、ウォルター・ウェストンが再登頂。
- 1948年(昭和23年)に、麓の開田中学校の生徒が登頂。以後毎年2年生全員が登頂し、登山道の整備とコマクサの観察保護が恒例行事となっている。
- 1952年(昭和27年)に、御嶽県立自然公園に指定。
- 1961年(昭和36年)に、牧尾ダムが完成し中京圏の水がめとして上水道、工業用水、かんがい用水を供給している。
- 1979年(昭和54年)10月28日に、有史以来の噴火。
- 1984年(昭和59年)9月14日午前8時48分49秒に、御嶽山直下を震源としたM6.8の長野県西部地震が発生し、剣ヶ峰南南東の伝上川上流で山体崩壊が発生し、岩屑なだれが流れ下った王滝川沿いの山麓に多大な被害をもたらした。この際、濁川温泉(現存せず)が流失し、経営者一家が行方不明になった。
- 1985年(昭和60年)に、おんたけスキー場(現在のおんたけ2240)が開業。
- 1989年(平成元年)に、御岳ロープウェイが開業し、通年運行され、冬はスキー場、その他のシーズンは、観光客や登山者に利用されている。
- 1996年(平成8年)に、開田高原マイアスキー場が開業。
- 1998年(平成10年)に、チャオ御岳スノーリゾートが開業。
- 2004年(平成16年)3月1日に、麓の小坂町及び萩原町、下呂町、金山町、馬瀬村が合併して下呂市が誕生した。
- 2005年(平成17年)2月1日に、麓の朝日村、高根村及び高山市、丹生川村、清見村、荘川村、宮村、久々野町、国府町、上宝村の1市2町7村が編入合併し新しい高山市となった。
- 2005年(平成17年)11月1日に、麓の開田村、三岳村及び木曽福島町、日義村が合併し木曽町となる。
- 2006年(平成18年)6月25日に、王滝村を中心とした御嶽山でOSJおんたけスカイレース(トレイルランニング競技)が開催され、以降毎年同レースが開催されている。
- 2010年(平成22年))8月29日に、NHK総合テレビジョンの小さな旅で、山の歌 『祈りの峰 いまも ~御嶽山~』が放送された[9]。
観光[]
主な観光スポット[]
- 田の原天然公園 - 御嶽山の登山道の王滝口標高約2,200m付近に広がる天然公園で、湿原、背の低い針葉樹林帯に遊歩道や展望台が整備されている。
- 開田高原 - 蕎麦の産地や木曽馬の里としても知られ、乗馬体験ができる施設がある。
- 自然湖 - 長野県西部地震によりせき止められた木曽川の支流である王滝川上流の湖で、夏季シーズンはカヌーが人気となっている。
- 御岳湖 - 王滝川の牧尾ダムによりできた湖。
- おんたけ休暇村 - 御岳高原にある名古屋市の保険休養地
- 濁河温泉 - 御嶽山の濁河口の登山口にある温泉
スキー場[]
- おんたけ2240(旧おんたけスキー場)
- 御岳ロープウェイスキー場
- 開田高原マイアスキー場
- チャオ御岳スキー場
4つの標高の高い位置(上部は標高2,000m以上)にあるスキー場は、雪質が良く、ゴールデンウィーク頃の遅い時期までの滑走が可能である。
- 濁河温泉スキー場、が小坂口の濁河温泉付近にある。
眺望スポット[]
3,000mを越える高山であるが、奥深い山中にあるため、山体全体を眺められる場所は意外と少ない。
- 長野県側に、九蔵峠と地蔵峠などがある。
- 岐阜県側に、御嶽パノラマライン、日和田高原、御嶽鈴蘭高原などがある。
滝が非常に多い山[]
「御嶽山は滝の山である」と言われるほど、御嶽山を源とする河川には滝が多い。地形が急峻で高低差が大きいこと、独立峰で山体が大きいこと、降水量が多いこと、豊かな森林を育んでいて水が涸れることがないことなどがその成因となっている。人が近づきにくいところにあるものが多いが、黒沢口から油木尾根の遊歩道沿いにある百間滝や、御嶽教の行場となっている新滝・清滝、濁河温泉付近の仙人滝・緋の滝、日本の滝百選に選ばれた根尾の滝など、比較的簡単に目にすることができる滝もいくつかある。
登山[]
主な登山口[]
御嶽山への登山口は木曽側から3つ(王滝口、黒沢口、開田口)、飛騨側から1つ(小坂口)が昔から利用されていたが、その後日和田口が比較的新しく開かれた。
- 王滝口
- 田の原 - 7合目大江権現 - 金剛童子(8合目下) - 9合目石室 - 王滝頂上 - 剣ヶ峰
- 御嶽山への車道としては、最も高い標高地点(2160メートル)まで登ることが出来、また剣ヶ峰へのアプローチは最も短い。途中での眺望が優れており、登山口から王滝頂上までのコースが常に上から下まで見渡せる。登山口の田の原から王滝頂上までの間には8合目と9合目に無人の山小屋しかない。山開きに相当する開山祭は7月1日に行われる。
- 黒沢口
- 中の湯(6合目)またはロープウェイ飯森駅 - 行場山荘(7合目) - 女人堂(8合目) - 石室山荘(9合目) - 覚明堂 - 剣ヶ峰
- 覚明行者によって開かれた最も古い登山道。御嶽教、木曽御嶽本教に最も関わりの深い登山道でもある。有人山小屋が合目ごとにある。現在は7合目付近にロープウェーの飯森駅(標高2150メートル)ができ、王滝口登山口の田の原とほぼ同じ標高まで歩かずに登ることができるようになったため、大半の登山者がロープウェイを利用するようになったが、6合目から歩く登山者は現在でも少なくない。山開きに相当する開山祭は王滝口と同じ7月1日に行われる。
- 開田口
- 開田口4合目 - 7合目避難小屋跡 - 三ノ池避難小屋 - 賽の河原 - 二ノ池 - 剣ヶ峰
- 木曽側の3つの登山口のうち、唯一、信仰のためでなく作られた登山道。営林署(現・森林管理署)の作業道として開かれた。距離は長いが、大自然を満喫することが出来る。ただし、時期によってはルートの一部が不明瞭になることがある。登山口の標高が低く(1500メートル)標高差が大きいため、健脚向き。
- 小坂口
- 濁河温泉 - 湯の花峠 - のぞき岩避難小屋 - 飛騨頂上(五の池小屋) - 賽の河原 - 二ノ池 - 剣ヶ峰
- 剣ヶ峰へのアプローチが長いためか、現在は信仰登山者はほとんど見かけず、一般登山客が多い。このルートの山開きは、6月15日。下山時に温泉を楽しめるのが魅力のコース。なお、登山口を胡桃沢とし、のぞき岩避難小屋下で濁河温泉からの道と合流するコースもあるが、このコースを特に胡桃沢コースと称することもある。
- 日和田口
- 日和田口またはゴンドラリフト山頂駅 - 継子岳 - 飛騨頂上(五の池小屋) - 賽の河原 - 二ノ池 - 剣ヶ峰
- 継子岳頂上を目指して登るコースで宗教登山に由来しないコースのひとつ。1998年のチャオ御岳スキー場の開発に伴い、通年運行されるゴンドラリフトの「フライングチャオ」を利用することが多くなり、旧来の登山口からの登山は減った。ゴンドラリフトを使用した場合は王滝口とほほ同じ標高(2190メートル)まで登ることができるが、継子岳から最高峰剣ヶ峰までの距離が長い。また、ルートは他のコースに比べてあまり手入れがされていない。2010年現在、フライングチャオはスキーシーズン(12月初旬 - 5月初旬)のみの運行となっており、春 - 秋の登山には利用できなくなっている。
小坂口、日和田口利用者の中には、剣ヶ峰まで登らずに、飛騨頂上・継子岳あるいは、摩利支天山までの登山を目的とする登山者も多い。
以前は、王滝川の支流の濁川に沿って濁川温泉(現存せず)を経て、剣ヶ峰と継母岳の鞍部に登る松原新道があったが、1984年の長野県西部地震により発生した伝上崩れにより崩壊し、廃道となった。
山小屋[]
御嶽山は宗教登山が盛んであるため、山小屋も宗教施設としての側面がある山小屋が多い。それらの山小屋は大広間や客室内に御嶽神社の掛け軸などが祀られている。また、王滝口・黒沢口の開山祭の7月1日以降の営業開始となる小屋が多く、営業終了は山小屋によって差があるものの、8月末から9月末までの間が多い。御嶽神社・御嶽教・木曽御嶽本教は山開きを7月10日から9月10日までとしているため、その間は特に白装束の宗教登山者の宿泊利用や立ち寄り利用が多い。なお、五の池小屋は例外的に例年6月1日から10月15日までの営業と、長期間の営業を行っている。8合目と7合目の山小屋は紅葉シーズンも営業する。宗教施設としての側面が多い山小屋群の中で、五の池小屋は御嶽山では唯一アルプススタイルの山小屋である。
山頂地域に多くの有人山小屋があるが、黒沢口には途中にも合目ごとに有人山小屋が営業している。二ノ池の水を飲料水などの水源としている山小屋が多く、二ノ池から遠い「五の池小屋」や7合目以下の山小屋以外の山小屋は「二の池水組合」を設立し、共同で水道施設の設置・維持・撤去を行っている。また、日頃の水源ポンプ施設の操作は「二ノ池本館」のスタッフが行っている。豊富な水を使って「二ノ池本館」「二ノ池新館」「石室山荘」「覚明堂」では、宿泊者向けの風呂を毎日用意するほか、宿泊者が少ない時のみ宿泊者にスタッフ用の風呂を提供する山小屋もある。
有人山小屋[]
- 王滝口…田の原登山口2軒(田の原山荘および御嶽観光センター・ただし山小屋とされないことが多い)・王滝頂上(王滝頂上山荘)・剣ヶ峰山頂(御嶽剣ケ峰山荘・旧称「剣ヶ峰旭館」)
- 黒沢口…6合目(中の湯・近年はロープウェイ完成による利用者の減少により、平日は営業しない日もある)・7合目(行場山荘・旧称「一ノ又行者小屋」または「覚明行場小屋」)・8合目(女人堂・別称「金剛堂」)・9合目(石室山荘)・9合目半(覚明堂・「覚明堂休泊所」とも)・剣ヶ峰山頂(御嶽頂上山荘・王滝口の御嶽剣ケ峰山荘の隣)
- 小坂口…飛騨頂上(五の池小屋)
- 二ノ池周辺…池畔(二ノ池本館)・飛騨側(二ノ池新館)(なお、二ノ池本館と二ノ池新館は全くの別経営である)
焼印[]
多くの有人山小屋や山頂神社社務所では、宗教登山に使われる金剛杖に焼印を押印するサービスを有料で行っている。富士山で特にポピュラーなサービスであるが、御嶽山でも実施する山小屋を少し減らしながらも現存しており、貴重な存在である。ただ、富士山ほど押印希望者は多くなく、希望者が現われてから焼印を加熱するところが多いため、焼印に時間がかかることが多い。また、押印の料金も富士山よりも割高になっている。
登山道で見られる動物[]
ライチョウ | ホシガラス |
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ファイル:Ptarmigan Raicyou Male in kamikouchidake 2003 11 23.jpg | ファイル:Wiki-hosigarasu.jpg |
登山道で見られる植物[]
花の百名山に選定されている山の上部の森林限界のハイマツ帯には、多くの高山植物が自生している。
地理[]
周辺の山[]
独立峰であるため、周囲の多くの山からその山容を望むことができる。
名称 | 標高 (m) |
三角点 | 剣ヶ峰との 距離 (km) |
備考 |
---|---|---|---|---|
白山 | 2,702.17 | 一等 | 70.2 | 日本百名山 |
鉢盛山 | 2,446.43 | 一等 | 30.2 | 日本三百名山 |
乗鞍岳 | 3,025.64 | 一等 | 24.6 | 日本百名山 |
鎌ヶ峰 | 2,120.10 | 二等 | 18.3 | |
継子岳 | 2,858.93 | 三等 | 2.8 | |
摩利支天山 | 2,959.24 | 三等 | 1.4 | |
剣ヶ峰 | 3,067 | 一等 (3,063.41m) |
0 | 最高点 日本百名山 |
継母岳 | 2,867 | 1.4 | ||
小秀山 | 1,981.68 | 二等 | 14.1 | 日本二百名山 |
奥三界岳 | 1,810.48 | 三等 | 23.6 | 日本三百名山 |
木曽駒ヶ岳 | 2,955.86 | 一等 | 31.4 | 日本百名山 |
南木曽岳 | 1,676.93 | 三等 | 36.5 | 日本三百名山 |
恵那山 | 2,189.81 | 一等 | 51.4 | 日本百名山 |
源流の河川[]
源流となる河川は、木曽川水系で伊勢湾へ流れ、その水は愛知県などの飲料水、工業用水及び農業用水に利用されている。
- 西野川、白川、王滝川(木曽川の支流)
- 飛騨川
- 秋神川、小坂川(飛騨川の支流)
分水嶺[]
- 長峰峠(国道361号)が、飛騨川の支流である暮岩川と木曽川の支流である西野川との分水嶺となっている。
- 濁河峠が、秋神川と濁河川(小坂川の支流)との分水嶺となっている。
脚注[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 日本の主な山岳標高(長野県の山)、国土地理院、2010年12月19日閲覧。
- ↑ 深田久弥の著書『日本百名山』(朝日新聞社、ISBN 4-02-260871-4)
- ↑ 岩崎元郎の著書『ぼくの新日本百名山』(朝日新聞社、ISBN 4-02-261526-5)
- ↑ 田中澄江の著書『花の百名山』(文春文庫、ISBN 4-16-352790-7)
- ↑ 正確には、日本最西端の3,000m峰は、御嶽山剣が峰の西北に位置する3040m峰である。
- ↑ 御岳山の1979年噴火による降灰分布と川水のpH分布 (PDF) 気象庁気象研究所
- ↑ 御岳山、マグマ噴火は1万年で計4回 減災対策見直しも 信濃毎日新聞Web 記事:2009.10.6 閲覧:2009.10.7
- ↑ 御岳火山の歴史噴火記録の再検討と噴気活動の歴史記録 (PDF) 地質調査報告 第59巻、第5/6号 p203-210,2008
- ↑ アナウンサーの国井雅比古が登頂し、番組でナレーションを行っている。小さな旅の放送内容
参考文献[]
- 『御嶽山 小秀山・奥三界岳 2010年版 (山と高原地図 39)』昭文社、ISBN 978-4-398-75719-8
- 『コンサイス日本山名辞典』三省堂、ISBN 4-385-15403-1
関連画像[]
関連項目[]
- 日本百名山、新日本百名山、花の百名山
- 日本の山一覧 (高さ順)・第14位、日本の山一覧 (3000m峰)
- 活火山、火口湖
- 高山植物、コマクサ、ライチョウ、ホシガラス
- 御岳湖、木曽川
- 御岳百草丸
- 日本二十五勝
- 日本の地質百選
- 濁河温泉
- 長野県道256号御岳王滝黒沢線
- おんたけ2240、御岳ロープウェイ、開田高原マイアスキー場、チャオ御岳スノーリゾート
外部リンク[]
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