循環風呂(じゅんかんぶろ)とは、温泉の浴槽への給湯・排水方法の1つで、源泉から自然に湧出または機械的に汲み上げた温泉を浴槽に供給し、浴槽から溢れ出た湯を、オーバーフロー槽(ピット)に貯めて循環させろ過などをし、塩素系の薬剤を混ぜて再び浴槽に戻すこと。掛け流しと対をなす言葉である。 一般的に、日帰り入浴施設などで採用されている方式である。
循環風呂と掛け流しの見分け方 []
- 明確な区分は無いものの、浴槽の水を直接排水溝に流していれば掛け流しの可能性がある。
- 浴槽の周辺に、お湯を集めて排水していれば、循環風呂の可能性がある。
- 地域により若干の違いはあるが、循環風呂の場合は浴槽内部より必ずお湯を供給している。
循環風呂の利点 []
- 濾過・循環をする事により、源泉のお湯の節約や下水道料金などの経費節減になる。
循環風呂の欠点[]
- レジオネラ菌繁殖を抑える為、塩素系の薬剤を投与し残留塩素を一定時間指定値を濾過運転させなければならない。
- 塩素系薬剤を使用すると、色素等が無効になるため季節の替わり湯などが行いにくくなる。
参考文献[]
- 温泉教授の温泉ゼミナール (光文社新書)
- これは、温泉ではない (光文社新書)