流れ山(ながれやま)とは、山体崩壊によって崩れ落ちた膨大な量の土砂が山麓に流下してできた、大小さまざまな小山のことである。
概要[]
火山の爆発や地震によって、火山体で大規模な山崩れが発生すると、大量の土砂が流れ下り、流れ山がつくられる。流れ山を構成する地層は、火山岩や火山灰などである。福島県の磐梯山や秋田県の鳥海山麓の象潟、長崎県島原市の沖合に点在する九十九島などが有名である。
分布の特徴[]
流れ山のサイズは一般的に流走距離が増すほど小さい。また、流れ山の長軸は流下方向と平行または垂直に並びやすい。
参考文献[]
- 火山防災用語研究会編著・下鶴大輔監修 『火山に強くなる本 : 見る見るわかる噴火と災害』 山と溪谷社、2003年、55頁。ISBN 4-635-20102-3。
- 吉田英嗣、須貝敏彦「山麓拡散型岩屑なだれによる流れ山の分布の特徴 (PDF)」 、『地形』、日本地形学連合、2008年、11、ISSN 03891755。
関連項目[]
- 土砂災害
外部リンク[]