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積雲
積雲
略記号 Cu
雲形記号 CL1CL2CL7またはCL8
積雲
高度 地上付近~13,000 m
階級 D族 対流雲
特徴 多くは綿状。対流活動が活発なときは積乱雲並に発達することがある
降水の有無 なし(但し、雄大積雲の場合はにわかを見ることがあるが、は伴わず)
  

積雲(せきうん、ラテン語学術名cumulus、略号Cu、キュムラス)は晴れた日によく発生し、綿雲(わたぐも)とも呼ばれている。その名の通り綿菓子のような形をしており、上部はモコモコしていて雲底は平たい。高度500m~2,000m付近にできることが多いが、それ以外の高度でもできることがある。

ファイル:Bluesky2.jpg

小規模な積雲の群れ

積雲は主に午後むくむくと成長し、たいていは夕方になると消えてしまうが、稀に強い日差しなどでさらに成長することがある。初期の雲頂が平らなものを扁平雲、発達段階の通常の積雲を並雲と呼ぶ。成長すると、雲頂が10km以上にも達し、雄大雲(雄大積雲、入道雲)と呼ばれるようになる。雄大積雲がさらに発達すると積乱雲になりを伴った大を降らせ、時には竜巻をももたらすことがある。また、積雲の塊からちぎれたように離れた雲を断片雲と呼ぶ。

積雲が形成されるメカニズムには主に次の2つがある。

積乱雲からの自己増殖
積乱雲からの降水が大気を引きずって下降流を作り、それに伴う循環として周囲に上昇流が発生し、積雲を発生させる。
条件付不安定によるもの
下層で水平移流が収束したため気塊が対流凝結高度(水蒸気の凝結が始まる高度)まで持ち上げられ、かつ、その上部に条件付不安定(飽和湿潤気塊に対しては静的不安定、未飽和気塊に対しては静的安定)が存在する場合に、浮力によって雲が成長する。条件付不安定の層が薄いか、中位であれば積雲、厚ければ雄大積雲、さらに進めば積乱雲となる。


Cumulus clouds panorama

発達中の並積雲(手前)と雄大積雲(奥)、オーストラリア ビクトリア州イースト・ギプスランドのアルプスにて

ウィキメディア・コモンズ

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