西埼玉地震(にしさいたまじしん)は1931年(昭和6年)9月21日11時19分59秒、埼玉県大里郡寄居町付近(北緯36度9.5分、東経139度14.8分)を震源として発生した地震である。マグニチュードは6.9。震源の深さは3kmとたいへん浅かった。深谷断層帯の一部が活動して発生したと考えられている。
被害[]
地震の有感域は東北地方から近畿地方に及び、関東地方の各地で強い揺れを感じ、広い範囲で震度5が観測された。この地震により、埼玉県内では16人死亡し、負傷者は146人に達した。家屋被害は全壊207戸、半壊124戸で、火災も発生した。揺れが強かった地域では、いたるところに地面の亀裂が生じ、地下水や土砂の噴出、井戸水の濁りなどが広い範囲で見られた。また、隣接する群馬県でも死者5人、負傷者30人の被害が出た。余震は最大でおよそ2週間後に発生したM5.6の地震があり、3週間ほど先まで続いた。
関連項目[]
関東地方で発生した地震
テンプレート:日本近代地震