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重力加速度(じゅうりょくかそくど、gravitational acceleration)は、地球表面付近において物体が受ける重力加速度地球の地表付近では、どんな物体でも地面の方向への力(重力)を受けており、その大きさはその物体の質量に(ほぼ)比例している。この比例定数を重力加速度と呼び、これは自由落下する場合の加速度でもある。

単位メートル毎秒毎秒(m/s2)。ただし、質量あたりにかかる力という解釈からN/kgがより正確だとの主張もある(計算上の意味は同じである)。重力加速度は gravity の頭文字を取って g で表される。万有引力定数の G と区別するため、常に小文字で書かれる。

万有引力定数をG、地球の質量をM、地球の半径をR、自転の影響を考えず、地球の密度が一様であると考えるのであれば、万有引力の法則から重力加速度の大きさは以下のように表わすことができる。

さらに向きを考えてベクトルで表示すると、重心から物体へ向かう単位ベクトルを として、次のように表すことができる。

重力加速度の値は場所によって異なるため、標準重力加速度を定めてその値を世界中で使うこととしている。当初の標準重力加速度の定義は「国際度量衡局パリ)における重力加速度の値」というもので、数値は規定されていなかった。1880年に「北緯45度の海上の重力加速度の値」として、その値を9.80619920m/s2と定めた。1901年国際度量衡総会において、標準重力加速度の値を9.80665m/s2と規定し、以来その値が用いられている。

また、重力加速度は加速度の単位としても用いられる。この場合は大文字で G と書かれ、「ジー(gee)」と読む。重力加速度と同じ加速度を 1.0G のように表現する。G(ジー)は非SI単位であり、日本の計量法では商取引などでの使用が認められていない。

  • 1.0 G = 9.80665m/s2

日本各地の重力加速度の大きさ[]

  • 旭川市 - 9.8053242m/s2
  • 秋田市 - 9.8017580m/s2
  • 名古屋市 - 9.7973254m/s2
  • 長崎市 - 9.7958803m/s2
  • 宮古島 - 9.7899748m/s2

関連項目[]