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風不死岳
ファイル:Lake Shikotsu Mt Fuppushi02n4272.jpg
支笏湖畔から望む風不死岳
標高 1102.5m
所在地 北海道千歳市
位置 北緯42度43分2.2秒
東経141度21分31.2秒
種類 成層火山溶岩ドーム
風不死岳の位置
ファイル:風不死岳.jpg

支笏湖畔の対岸から望む風不死岳


風不死岳(ふっぷしだけ)は、北海道千歳市にあるの第四紀火山である。標高は1102.5m。

特徴[]

地質安山岩質の成層火山溶岩ドームを持つ。支笏カルデラの後カルデラ火山である。同じく後カルデラ火山の樽前山恵庭岳より古く侵食が進んでいる。山麓には幅が極めて狭く深い峡谷がいくつもあり、そのひとつが苔の洞門である。

「ふっぷし」という風変わりな山名は、アイヌ語で「トドマツのあるところ」を意味する「フプ・ウシ」「フップ・ウシ」「フプシヌプリ」が由来である。かつては見事なトドマツの純林に覆われていたが、1954年の洞爺丸台風で大量の風倒木を出し、往時の面影は無い。

北海道の地元紙・苫小牧民報2011/01/26付によれば、このほど2011年6月に開かれる気象庁の火山噴火予知連絡会で、 正式に活火山に認定されることになった。周辺自治体の同意が得られれば、毎月の樽前山火山情報に風不死岳を加え、「樽前山・風不死岳」の名称で発信していく方針。

予知連は、活火山を▽過去1万年前以内に噴火した火山▽現在活発な噴気活動がある火山―と定義している。このため、北海道大学大学院理学研究科の調査踏まえ、10年12月の予知連専門部会・火山活動評価委で、風不死岳を「活火山として認定するのが適当」と判断していた。  

噴火活動時期[]

  • 4万年前から活動開始、約8500年前にマグマ水蒸気爆発、約4500年前に水蒸気爆発

 (北海道大学大学院理学研究科2007~2009調査による)

登山ルート[]

樽前山7合目ヒュッテから、及び樽前山からのルートが一般的。北側から尾根沿い及び沢を登るコースもある。山全域にわたりヒグマの出没が多い。1976年昭和51年)には、チシマザサのタケノコを取りに入山したグループがヒグマに襲われ、2人が死亡、3人が重軽傷を負う事件が発生している。

外部リンク[]

ウィキメディア・コモンズ